インテリアデザインは芸術であり、科学でもあるインテリアデザインとは、建物の内部空間を快適に整え、そこで過ごす人々にとって健やかで美しい環境を生み出す、芸術と科学が融合した分野です。インテリアデザイナーは、そうした空間づくりのプロジェクトを企画し、調査から実施まで一貫して取りまとめる専門家です。この職業は、コンセプトの立案、空間の配置計画、現場の確認、関係者との打ち合わせ、施工管理、デザインの実現など、多彩な業務を担う奥深い専門分野といえるでしょう。歴史と現代の用語かつて、インテリアは建築と一体となり、職人の感覚で自然に作り上げられていました。インテリアデザインという専門職は、社会の発展と建築技術の高度化によって複雑化した建築物への対応として誕生しました。空間を効果的に活用し、使う人の幸せを考え、機能的な美しさを追求する姿勢が、現代インテリアデザインの基盤となっています。この分野は、アメリカでよく使われる「インテリアデコレーター」という言葉とは明確に区別され、イギリスではまだ正式な規制がなく、厳密には公認された職業として確立されていません。古代インドでは、建築家がインテリアデザインも手がけており、これはインド神話の神「ヴィシュワカルマ」の描写にも表れています。17世紀のインドの邸宅では、古代の物語や出来事を描いた彫刻が宮殿内部を飾り、中世には「ハヴェリー」と呼ばれる豪邸の壁画が特徴的でした。伝統的な住居の多くは近代化の波で失われましたが、ラジャスタン州シェカワティ地域には約2000軒のハヴェリーが今も残り、美しい壁画を今日に伝えています。古代エジプトでは、墓に「ソウルハウス」が置かれ、食物の供物を納める器として使われていました。これらの遺物から、各王朝時代のインテリアデザインの特徴として、- 換気の工夫、柱廊、柱の様式、ロッジア、窓や扉のデザインの変遷 -を読み取ることができます。17世紀から18世紀、さらに19世紀初頭にかけて、インテリアの装飾は主に家に仕える使用人や、張り地を専門とする職人、あるいは室内の芸術的な様式について助言する熟練工の仕事でした。建築家もまた、建物の内装を完成させるために、さまざまな職人や工芸家を起用していました。商業用インテリアデザインと管理19世紀半ばから後半にかけて、工業国では中産階級が拡大・繁栄し、家庭に富の象徴を求める風潮が高まったことで、インテリアデザインのサービスは大きく広がりました。大手の家具メーカーはさまざまなスタイルの家具を提供するだけでなく、総合的なインテリアデザインや空間コーディネートの分野にも事業を拡大していきました。このビジネスモデルは19世紀中頃から第一次世界大戦が始まる1914年まで栄え、その後、独立した、時にはアマチュア出身のデザイナーへと徐々に引き継がれていきました。こうした流れが、20世紀半ばにおける専門職としてのインテリアデザインの確立への道を切り開いたのです。